SPICEツールキット・インストール
NASAジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory : JPL)が中心に開発しているSPICEツールキットをPython環境にインストールしました。インストール方法の解説も英語ですが、日本語環境でもコマンドは一緒です。
Anaconda:Spyderへインストールした結果を記載しておきます。Pythonでは標準的なパッケージ管理ツールとしてpipコマンドがありますが、Anaconda上でパッケージを管理するcondaを使用します。ネットワーク環境に繋がっていれば、パッケージをダウンロードしてインストールする手順を踏む必要はなく、コマンドを打てばダウンロードからインストールまで完了します。
GitHubと呼ばれる開発プラットフォームで制作されたパッケージをインストールするため、まずはconda-forgeのチャンネルを使用できるようにします。そのため、以下のコマンドを入力します。
conda config --add channels conda-forge
備考として「Note: you may need to restart the kernel to use updated packages.」と表示され、カーネルの再起動が必要かもしれないとなっていますが、次のインストールコマンドを入力します。
conda install spiceypy
インストールの途中経過が報告されます。ダウンロード、インストールされるパッケージが表示されますが、経過を全て追うのは無理です。成功後に以下のpipコマンドを実行して、インストールされているパッケージを確認できます。
pip list
Package Version
---------------------------------- -------------------
spiceypy 4.0.3 ← 2021-11-14リリース
それでは、SPICEコマンドを実行してみます。SPICEをインポートして、バージョンを出力します。
import spiceypy
print(spiceypy.tkvrsn('TOOLKIT'))
出力は以下の通りで、バージョンは2017年版のN0066となっています、2022年1月にSPICEがアップデートされており、最新のバージョンはN0067です。今後spiceypyもアップデートされると思われます。
CSPICE_N0066